こんにちは。

moyi storeの森です。


前回のブログでご報告した通り、

現在、妻は出産とその後の体の回復のために

長女を連れて里帰り中です。

久々の一人暮らし。

掃除や洗濯は全然苦ではなく、

むしろ好きなほうなので

問題はありません。

が、料理が大問題。

あまり公言はしたくなかったのですが、

器を扱う商売をしておきながら、

料理はからっきしできません。

独身時代は飲み屋で腹を満たしたり、

なか卯ややよい軒のお世話になりました。

あと、セブンイレブンにも。


ただ、さすがに今月からは2児のパパ、

そんな食生活に戻るのはアカンやろ、

ということで、、、

冷凍食品に手を伸ばすこととしました。

最近の冷凍食品はロープライスハイクオリィと

小耳に挟んだもので。

結果、、、メーカーやメニューによって

当たり外れがありますね、やっぱり。

でもこの値段でこの味、

これはしばらく続けられそうです。



そこでどうせならということで、

タイトルの件を試してみることに。

巷間に流布しているこの

「器の力で料理の美味しさ3割増す」説。

もちろん実際の味の話ではありません。

陶器の器が水分を吸収してそれによって

どーのこーの、ということが少しは

あるかもしれませんが、3割ほどにも

影響はないはずなので。

この説はつまり、

「良い器はその料理を3割美味しく見せる」

ということでしょう。



実験開始です。

まず、無作為に冷凍食品を買ってきました。

この日はたまたまビビンバとプルコギの

韓国料理の組み合わせ。

そして、チンしている間にどの器を使おうか、

どの器なら相性が良さそうか考えて考えて、、、

ビビンバには



小鹿田焼、黒木昌伸さんの8寸皿を。

プルコギには



まゆみ窯のグラタン鉢を使うことにしました。

実験の比較対象に使うのは、

10数年前から持ってはいるものの

出番が全くない、白の磁器のプレートです。



どこで買ったのかも全く覚えいていない、、、


同じ冷凍食品をそれぞれの器に乗せてみます。

まず、ビビンバ。






次にプルコギ。






いかがでしょうか？

どちらかの器の方が

3割増美味しそうに見えますか？

判断は皆さんにお任せします。

自分はこの後小鹿田焼とまゆみ窯の器に盛って

美味しくいただきました。



ここまで実験してみて分かったこと。

それはこの説の前提として、

その器を買うに至ったストーリー、

料理に載せる器を選ぶ過程、

洗いものの際の丁寧に扱うその気持ち、

それらがあって成立するということ。

僕の場合だと、小鹿田焼の器は

皿山の民陶祭で買い求めたもの、
（今年はコロナのせいで中止らしいです）

まゆみ窯の器はもう一つ検討していた器と

比較して悩み抜いて買ったものです。

そして、家にたくさんある器の中から

料理のボリュームや色合い、特徴から

相性の良い器を探し出し選び、

食後は気に入っている器だから

丁寧に優しくきれいに洗う。

そんな器だったら料理が美味しく見える、

そう感じるのは当然ですよね。



お値段が張る器でなくても構いません。

名が知れ渡っている作家の器でなくても

全然問題ありません。

自分なりの審美眼で器を選び、

料理と器との相性を楽しむ。

それだけでたぶん

「器で美味しさ3割増」になるんでしょう。


宜しくお願いします。

moyi store
森