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ちゅーがなびら

moyi storeの森です。



インスタをご覧頂いていた方はご存知のように、

買い付けと挨拶とその他もろもろで

3泊4日の日程で沖縄を回っていました。

そう、少し沖縄に滞在したくらいですぐ

「沖縄に帰りたいわ〜」とか言って

うざがられるタイプです。



ちょうど本土に寒波が押し寄せ、

住んでいる町にも雪がちらついた、

その早朝に沖縄へと旅立ちました。
(最高のパターンのやつです笑)

沖縄の風土、気候、歴史、人、建物、植物、

そして器と好きなことがたくさんあるため、

毎回旅程を詰め込んだ旅になるのですが、

今回は比較的余裕を持った滞在にして、

じっくり作り手と対話をすることに。



1日目
沖縄のレンタカー高騰の影響で
車が夜からの手配しかできず、那覇周辺を散策。

2日目
まさひろ工房の買い付け

3日目
榮一工房と横田屋窯に挨拶

4日目
新規取引先に訪問

上記のようなスケジュールで動き、

しっかり器屋として働いてきました。
(前回は戦跡巡りに丸1日費やす)








1日目の散策、壺屋周辺











同じく1日目、壺屋焼物博物館の展示




これも1日目、沖縄県立博物館

沖縄の写真家、平良孝七展
(グッとくるものがあり、帰って写真集買いました)

と、1日目は学びの時間に費やしたわけですが、

それ以降は本業の時間。

今回の旅路は良い出会いに良いご縁と、

とてもとても濃密な時間を過ごせました。



(もちろん合間に土地ならではの食を挟んで)
味噌めしや まるたま


お伝えしたいこと、書き記しておきたいことが

たくさんあるわけですがそこは要点を絞り、

今回は2日目に訪れた、沖縄北部金武町に窯を構える

「琉球陶器 まさひろ工房」のお話です。



のっけからご本人ら登場、

右がまさひろさん、左が皆々子さんです。

2日目、買い付けに訪れた朝、海をバックに

とても絵になる雰囲気だったので隠し撮り。

前日が肌寒い日だったからでしょうか、

まさひろさんがTシャツでちょっと新鮮。

普段はタンクトップです、もう野人の域。

ちなみに業者は軽めのダウンを羽織ってる日。

まさひろ工房については他の沖縄の窯元に比べ、

メディアの露出が少なく、知る人ぞ知る存在でした。

少し前にHPができていますので詳細はそちらで。

ご本人らの発信のため正確なことが知れます。

琉球陶器 まさひろ工房


ここでは自分の感じたこと思うことを。

実は今年の2月にも買い付けに訪れているのですが、

訳あって極少量しかモノが取れませんでした。

そのため窯出し分がずらっと並んだ光景は初めて。

取扱業者である以上に1ファンとして垂涎ものな景色。









写っているのはごくごく一部、

今回は展示会用の器で半分よけてあったため、

残り半分からの買い付けでしたがそれでも十分、

しっかり当店目線で選んできました。



1点1点の詳細はまた納品された際にでも。

(私的推しの重ね唐草文がたくさんです)

おそらく1月中旬くらいかなと予想しています。

ちなみに同梱されている納品書も楽しみの一つ。

まさひろさん手書きの絵が添えられています。



器を選んだ後は気分もリラックス、

大仕事を終えた窯をじっくり拝見です。











5袋の大きな登り窯、窯じたいからも

強いエネルギーを放っています。

それにしてもいったいなんでしょうか、

ここまで人を惹きつける器って。

登り窯だからか、

土も釉薬も一から手作業だからか、

伝統の琉球陶器だからか、

ンブディー(重い手)だからか、

人間性かその風土か歴史か、、、

自分でもはっきりとは分かりませんが、

皆さんも見れば触れば分かります。

そのような力のある器たちです。









今回は厨子甕(ずしがめ、沖縄特有の骨壺)の

入荷はありませんが、いつかは扱いたいものです。





朝の9時からの買い付けが昼前には終了して、

そこからゆんたく(おしゃべり)。

もちろんまさひろさんはアルコールを添えて。

皆々子さんも当然のように。

この場が自分にとってはとても面白く、

くだらない世間話から器のこと、

琉球陶器の歴史やその思いまで、

めちゃくちゃ学びの機会となります。

今回だと一番印象的だったことは、

話の合間から漏れてくるまさひろさんの親方への愛。

まさひろさんの親方は高名な北窯の共司親方。

尊敬とか感謝を通り越して愛を感じました。

そこまで大きく歳は離れていないはずですが、

そういうところもウチナーンチュっぽいなーと

ヤマトンチュは思うのでした。



そして、ゆんたくの内容とは違うものの

毎度こちらの窯で強烈な印象を残すのが、

朝から断続的に聞こえてくる

パン、パパパパンという激しい銃撃音。

日が暮れても続いています。

薪が積み上がっている上の写真の奥の山並みは

沖縄のほぼ中央に位置する恩納岳。

その山のほとんどは米軍基地の区域内。

つまり工房のすぐ裏側は高速道路を挟んで、

実弾射撃演習を行うキャンプ・ハンセン。

本物の銃の実弾の音域がどんなものなのか、

全く知りもしませんが、体感的にはほんの100メートル

くらいのところで撃っているように聞こえます。

まさひろさんによると、ときどき工房の前の道路を

顔を迷彩ペイントした軍人が歩いていると言います。
(おそらく海兵隊か陸軍の隊員)

自分が強い関心を抱いているからかもしれませんが、

沖縄はどこを車で走らせていても先の戦争の爪痕、

そして現在の米軍基地の存在を感じます。

沖縄で占める米軍基地の比重、

日米地位協定の改定、

辺野古への移転の賛否など、

政治的な内容はここでは述べませんが、

もし沖縄に行かれる機会がある方には、

同じ共同体の人間として肌で感じて考える

きっかけにしてもらえればと思います。

愛の反対は無関心




話が少し逸脱しました。

ゆんたくは夜遅くまで続きます。



まさひろさんお手製のチキン(のはず)を頂いたり、



金城次郎さんの器を拝見したり、

まだ公開NGなブツを解説してもらったり、と

楽しい宴でした。

そしていつの間にか皆々子さんは静かに就寝。

まさひろさんはというとまだまだ足りない様子。

いろんなお酒を10杯以上飲んでましたが、、、。

ずいぶん引き止められましたが、

どうしても枕で寝たい派の僕は丁重にお断りして

那覇への帰路へ。

結局宿に着いてからも写真を見直したり、

伺った話を反芻したりと興奮が尾を引き

なかなか寝つけませんでした。



今回の買い付け分、楽しみにしていて下さい。

画像の倍はありますので。

Instagramが一番早くお知らせすることになるかと。

フォローをお願いしておきます笑


番外編



沖縄県内での正規取扱店舗の一つ、

沖縄自動車道の伊芸SA上りにて。

ついついお客さんとして買ってしまうという。

ターム(金武町特産品の田芋)文です。

皆さんも沖縄に行かれた際にはぜひ。

業者間では有名な、隠れた名店です。

景色もスコーンと抜けて気持ち良いです。



 
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